ブラジル地理統計院(IBGE)の月間鉱工業生産調査によると、2017年の鉱工業生産は、過去3年連続のマイナスから一転して前年比2.5%と大幅増加、2010年に記録した10.2%増加以降では最高の増加率を記録している。
2017年12月の鉱工業生産は前月比2.8%増加、前年同月比では4.3%と大幅増加、昨年最終四半期の鉱工業生産は前四半期比では1.9%増加して、鉱工業部門は明らかな回復基調サイクル入りしているとブラジル地理統計院のアンドレ・マセード部長は指摘している。
2017年の鉱工業部門の生産増加を牽引したのは、消費部門で前年比3.2%と堅調に増加、特に耐久消費財セクターは13.3%と二桁増加を記録、そのうち自動車セクターは20.1%増加、家電セクターは10.5%増加している。
また2017年の資本財セクターは前年比6.0%と大幅増加、特に輸送関連機器セクターは7.9%増加、建設セクターは40.1%と大幅に増加、非耐久消費財セクターは0.9%増加に留まった。
2017年12月の資本財部門生産は前月比ではゼロ、前年同月比では8.8%増加、2017年は前年比6.0%増加、前記同様に中間財は1.7%増加、4.2%増加、1.6%増加している。
また前記同様に耐久消費財生産は2.7%増加、3.9%増加、3.2%増加、耐久消費財セクターは5.9%増加、20.8%増加、13.35増加、非耐久消費財セクターは3.0%増加、0.2%増加、0.9%増加している。
2017年の鉱工業生産は前年比2.5%増加、特に耐久消費財セクターは13.3%増加、自動車セクター20.1%増加、家電セクター0.5%増加以外では、鉱業セクターは4.6%増加、光学機器セクターは19.6%増加、金属セクターは4.7%、食品セクターは1.1%増加、ゴム・プラスティックセクターは4.5%増加、紙・パルプセクターは3.3%増加、機械・装置セクターは2.6%増加、たばこセクターは20.4%増加している。(2018年2月2日付けヴァロール紙)