2017年11月の国庫庁の歳入総額は、前年同月比9.49%増加の1,150億8,900万レアルを記録、深刻な経済リセッションに陥っていた2015年11月の1,050億レアル、2016年11月の1,051億レアルを上回り、今年上半期からの経済回復傾向に伴って、2014年の1,269億4,300万レアル以降では大幅に改善している。
また今年初め11カ月間のインフレ指数を差引いた実質歳入総額は、前年同期比0.13%増加の1兆2,040億レアルを記録、昨年は企業側が税金を払えば利息と刑罰が軽減される制度である滞納税回収計画(Refis)の臨時歳入が470億レアルに達したにも関わらず、今年の実質歳入総額は昨年と同じ水準で推移している。
今年11月の滞納税回収計画(Refis)による臨時歳入は55億8,000万レアル、今年初め11カ月間のRefisによる臨時歳入は、217億5,500万レアルを記録している。
また今年11月の燃料関連の社会統合基金/社会保険融資納付金(PIS/COFINS)による歳入総額は、ガソリン並びにディーゼル燃料に対する納付金比率の引き上げで、前年同月比159.9%と大幅増加の27億5,800万レアルを記録している。
今年11月の金融機関の法人所得税(IRPJ)並びに純益に対する社会納付金(CSLL)による歳入は、昨年10月から継続する政策誘導金利(Selic)の引下に伴う収益減少で前年同月比41.32%減少の15億700万レアル、今年初め11カ月間では、12.82%減少の306億4,300万レアルに留まっている。(2017年12月20日付けヴァロール紙)