ブラジル全国工業連盟(CNI)では、2018年の鉱工業部門のGDP伸び率を今年の1.1%増加を大幅に上回る3.0%増加を予想、前回予想の2.6%から大幅に上方修正している。
また2018年の宅投資並びに設備投資、公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)の伸び率は、今年のマイナス2.1%予想から4.0%増加を予想しているが、連邦政府は財政難で公共投資向け資金が皆無であり、民間部門の公共投資に依存しているとCNIのロブソン・ブラガ会長は指摘している。
また2018年の鉱工業部門の生産は国内消費並びに輸出に依存しているが、海外投資家のブラジル向け投資を促すためには、入札条件などの変更が不可欠であると全国工業連合(CNI)経済班のフラヴィオ・カステロ・ブランコ取締役は指摘している。
今年のインフレ指数が予想を大幅に下回る3.0%前後で留まり、昨年10月の政策誘導金利14.25%が今年末には7.0%まで減少、更に来年2月には、0.25%切り下げられて6.75%になると全国工業連合(CNI)では予想している。
また2018年の貿易収支黒字は、今年予想の660億ドルから国内経済の上昇に伴って輸入が増加するために540億ドルの黒字に減少すると予想。来年の輸入総額は前回予想の2,170億ドルから2,280億ドル、輸入総額は1,510億ドルから1,740億ドルとそれぞれ上方修正している。(2017年12月15日付けヴァロール紙)