ブラジル地理統計院(IBGE)の月間鉱工業生産調査によると、今年10月の鉱工業生産は前月比0.2%増加、今年9月の鉱工業生産は0.3%の増加に次いで2カ月連続で増加に転じている。
今年10月の鉱工業生産が0.2%増加した要因として、調査対象の24鉱工業セクターのうち15セクターで増加、特に医薬品セクターと飲料セクターの生産増加が牽引している。
今年10月の鉱工業生産は前年同月比5.3%と大幅増加を記録したが、この5.3%伸び率は2013年4月以降では最高の伸び率を記録、2013年4月の鉱工業部門では26セクター中22セクターで増加を記録していた。
今年10月の鉱工業部門の稼働率は2013年6月のピーク時よりも17.2%下回っているが、世界金融危機発生直後の2009年3月と同じ水準まで回復、また2016年初めの20%減少から大幅に回復しているとブラジル地理統計院鉱工業部門担当のアンドレ・マセード コーディネーターは説明している。
経済リセッションからの回復や失業率低下、実質賃金上昇、負債減少、一般消費者の景況感改善で、2018年の鉱工業部門は緩やかなカーブを描きながら上昇するとBrasil Plural Asset Management社チーフエコノミストのPaulo Val氏は指摘している。
2017年10月の鉱工業部門生産は前月比0.2%増加、前年同月比5.3%増加、今年初め10カ月間では1.9%増加、10月の過去12カ月間では1.5%増加を木尾rくしている。
前記同様に資本財セクターは1.1%増加、14.9%増加、5.6%増加、6.0%増加、中間財セクターはマイナス0.8%、3.1%増加、0.9%増加、0.7%増加、消費財セクターは1.0%増加、7.2%増加、2.9%増加、2.1%増加、そのうち耐久消費財セクターはマイナス2.0%、17.6%、12.4%、11.4%それぞれ増加、非耐久消費財セクターは2.0%、4.9%、0.7%それぞれ増加、過去12カ月間では同率を記録している。(2017年12月6日付けエスタード紙)