今年10月の国庫庁の歳入総額は、暫定令766号/2017の修正案による新滞納税回収計画(Refis)で70億レアルを突破しており、10月のインフレ分を差し引いた実質歳入総額は、レパトリアソン法による450億レアルに達する臨時歳入を除いた前年同月比では9.0%~12.0%増加が予想されている。
今年8月以降の新滞納税回収計画(Refis)による歳入総額は、すでに150億レアルを上回っていると連邦行政関係情報一貫システム(Siafi)の統計に表れている。
今年10月の国庫庁の実質歳入総額の増加予想には、滞納税回収計画(Refis)による臨時歳入以外にも景気回復に伴う製造業部門の工業製品税(IPI)並びに一般家庭消費に連動する社会統合基金/社会保険融資納付金(PIS/COFINS)増加が寄与すると予想されている。
10月27日の岩塩層下(プレソルト)原油開発鉱区入札では、総額77億5,000万レアルの臨時歳入を見込んでいたにも関わらず、8鉱区中6鉱区での落札に留まったため、予想を下回る61億5,000万レアルに留まった。
今年9月に国会で今年の中央政府の財政プライマリー収支赤字を1,390億レアルから1,590億レアルへの引上げを承認したにも関わらず、連邦政府関連公社の民営化や石油・天然ガス鉱区の入札による臨時歳入は予想を下回っているために、更なる財政引き締めを迫られている。(2017年11月16日付けヴァロール紙)