2017年10月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、電力エネルギー料金並びに家庭用プロパンガスの値上げが牽引して、9月の0.16%から0.42%と約3倍のインフレ指数を記録している。
11月10日のブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、今年初め10カ月間の累計広範囲消費者物価指数(IPCA)は、僅か2.21%に留まって1998年以降では最低のインフレ指数を記録している。
12月の中銀の通貨政策委員会(Copom)では、現在の7.25%の政策誘導金利 (Selic)を0.25%切下げて7.0%、来年2月にも続けてSelic金利切下げをModal Assent Management社エコノミストのダニエル・ゴメス・ダ・シルヴァ氏は予想している。
また10月のインフレ指数が予想範囲に収まったために、来年2月末の政策誘導金利 は6.75%まで切り下げられるとQuantitas Assent Management社チーフエコノミストのイヴォ・チェルモント氏は予想している。
10月の電力エネルギー料金並びに家庭用プロパンガスの値上げは、IPCA指数を0.17%引き上げる要因となっているが、10月の電力エネルギー料金は3.28%、プロパンガスは4.49%それぞれ値上がりした。
10月のペトロブラス石油公社の製油所のプロパンガスの卸売価格は12.9%値上がり、今年初め10カ月間では61.96%値上がりしているが、一般消費者への最終価格は12.98%の値上がりに留まっている。
今年9月の食料品・飲料価格はマイナス0.41%であったが、10月はマイナス0.05%、前記同様に住居費はマイナス0.12%、1.33%増加、家庭用品は0.13%増加、マイナス0.39%、衣類0.28%増加、0.71%増加、交通費0.79%増加、0.49%増加、健康保険・医療費0.32%増加、0.52%増加、身の回り品0.56%増加、0.32%増加、教育費0.04%増加、0.06%増加、通信費0.50%増加、0.40%増加となっている。(2017年11月11日付けエスタード紙)