ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)並びに国庫庁の統計を基にコンサルタント会社テンデンシアス社の調査によると、2019年~2026年の中間所得層に相当するCクラスの人口は、失業率改善並びに実質所得増加に伴って410万世帯、Bクラスは290万世帯それぞれ増加すると予想している。
2019年~2026年のCクラス世帯の人口比率は2014年の28.6%から29.8%に上昇、前記同様にBクラス世帯の人口比率は15.4%から15.7%上昇が予想されているが、増加比率のスピードは経済リセッション前を下回ると予想されている。
Cクラス世帯の月収は2,032レアル~5,552レアル、Bクラス世帯の月収は5,553レアル~1万7,286レアル、今年は失業率の低下並びにインフレ低下による実質賃金が僅かながら上昇している。
2006年~2012年のインフレ指数を上回るインフレ調整や「ボルサ・ファミリア」など連邦政府からの生活補助金を受給しているような最貧層のDクラス世帯並びにEクラス世帯は、327万7,000人減少していた。
その一方でCクラス世帯は584万8,000人、Bクラス世帯は539万5,000人、最富裕層のAクラス世帯は115万3,000人それぞれ増加したが、前記同様に経済リセッションに見舞われていた2015年~2016年のDクラス並びにEクラス世帯は410万2,000人増加、一方でCクラス世帯は10万人減少、Bクラス世帯は15万8,100人減少、Aクラス世帯は41万4,000人減少していた。
2019年~2026年のDクラス世帯並びにEクラス世帯は59万7,000人、Cクラス世帯は413万4,000人、Bクラス世帯は289万1,000人、Aクラス世帯は88万人それぞれ増加すると予想されている。
2012年のDクラス並びにEクラス世帯は、人口は全体の54.3%に相当する3,636万世帯、Cクラス世帯は26.5%の1,772万9,000世帯、Bクラス世帯は15.4%の1,030万2,000世帯、Aクラス世帯は3.8%の252万3,000世帯であった。
前記同様に2016年は56.1%の4,055万7,000世帯、27.7%の2,003万世帯、13.0%の942万3,000世帯、3.1%の226万4,000世帯、2017年は55.8%の4,103万1,000世帯、27.7%の2,038万5,000世帯、13.3%の977万5,000世帯、3.2%の235万6,000世帯が予想されている。
2016年のDクラス世帯並びにEクラス世帯は50.4%の4,200万6,000世帯と5.0%以上減少予想 Cクラス世帯は29.8%の2,486万9,000世帯と2017年比では2.0%以上増加、 Bクラス世帯は15.7%の1,308万3,000世帯と僅かに増加 Aクラス世帯は4.0%の337万2,000世帯と10年間で100万世帯増加が予想されている。(2017年11月3日付けヴァロール紙)