応用経済研究院(Ipea)の調査によると、2017年8月の宅投資並びに設備投資、公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)は、前年同月比0.8%増加して4年ぶりに増加に転じている。
また今年の第3四半期の国内総固定資本形成(FBCF)は、前年同期比1.6%増加を予想してインフラ部門向け投資は底を打って上昇に転じると予想されているにも関わらず、4年前の国内総固定資本形成(FBCF)はGDP比21.1%であったが、今年の第3四半期はGDP比15.5%まで減少すると予想されている。
今年第3四半期のFBCFは、企業経営者の景況感の改善に伴って1.0%増加、2018年は6.0%増加をそれぞれ予想、経済リセッション前の水準には依然として遠いとサンタンデール銀行エコノミストのロドルフォ・マルガット氏は説明している。
今年8月の国内総固定資本形成(FBCF)は、前年同月比0.8%増加した一方で今年初め8か月間ではマイナス3.9%、8月の過去12カ月間ではマイナス4.8%を記録している。
また今年8月の機械・装置部門のFBCFは前年同月比マイナス4.5%、建設部門は11.0%増加、前記同様に今年初め8か月間ではマイナス6.2%、0.2%増加、8月の過去12カ月間ではマイナス6.7%、マイナス0.9%を記録している。
ブラジル地理統計院(IBGE)の月間鉱工業生産調査によると、今年4月~8月の鉱工業部門の資本財セクターは5カ月連続で増加、今年初め8か月間では4.4%増加、しかし鉱工業部門全体では1.5%増加に留まっている。
コンサルタント会社Inter B社では、今年のインフラ部門向け投資総額は955億レアルを予想、2018年は電力エネルギーセクター並びに道路、鉄道、港湾セクターを中心に1,072億レアルに増加すると予想している。(2017年11月3日付けエスタード紙)