世界銀行が毎年発表している「ビジネス環境の現状」の最新版「ビジネス環境の現状2018:質と効率の評価(Doing Business 2018: Measuring Quality and Efficiency)」レポートでは、調査対象190か国のうちブラジルは、前年よりの2ポイント下げて125位にランク付けされて、益々ビジネス環境が悪化してきている。
Doing Business 2018のビジネス環境評価では、①事業の立上げ、②設置許可の申請、③電力の使用、④不動産登記、⑤信用の獲得、⑥少数の投資家の保護、⑦納税、⑧外国との取引、⑨契約の履行、⑩破産の解決の10項目が調査対象となっている。
ビジネス環境の規制緩和総合ランキングでは、ニュージーランドがトップ、次いでシンガポールは2位、デンマーク3位、韓国4位、香港5位、米国6位、英国7位、ノル ウェー8位、ジョージア9位、スエーデンが10位となっている。
BRICs諸国ではロシアが35位、中国78位、南アフリカ82位、インドが100位とブラジルの125位をそれぞれ上回っている。パラグアイは108位、アルゼンチンは、117位でブラジルよりもビジネス環境が優れている。
またビジネス環境評価のうち⑦納税評価では、ブラジルの納税に対する年間の労働時間換算では、1958時間相当の184位と昨年の181位からさらに悪化している。
ボリヴィアの納税に対する年間の労働時間換算では1,025時間を要しているもののブラジルの約半分であり、ヴェネズエラ792時間、エクアドル666時間、コロンビア239時間、チリの291時間を大幅に上回って、依然としてブロクラシーが改善されていない。
ビジネス環境評価のうち⑧外国との取引では、ブラジルの貿易に関するエフィシエンシー評価では、前年の56.07ポイントから56.45ポイントに上昇、輸出時間は18時間から12時間に短縮、輸入時間は120時間から48時間を大幅に短縮している。
しかしブラジルの輸出コストは、調査対象の190カ国中13位の959ドルと非常に高くメキシコの400ドルの2倍以上となっている。アルゼンチンは150ドルとブラジルの1/6以下となっている。(2017年11月1日付けエスタード紙)