中銀の統計によると、2017年9月の連邦政府の対内公的債務残高は、GDP比73.9%に相当する4兆7,900億レアルに達し、2006年から統計を取り始めて以来では記録を更新、対内公的債務残高が最低であった2013年12月のGDP比51.5%から20%以上上昇している。
社会経済開発銀行(BNDES)は、2009年~2014年にかけて国庫庁から国債発行の形態で膨大なクレジット向け資金提供を受けていた影響で、連邦政府の対内公的債務残高は上昇の一途を辿っていた。
9月の連邦政府の財政プライマリー収支は、212億6,000万レアルの赤字を記録したにも関わらず、前年同月の266億4,000万レアルの赤字を下回っているが、対内公的債務残高は上昇を続けている。
社会経済開発銀行(BNDES)は、9月の国庫庁に対して負債の一部である330億レアルを返済したにも関わらず、社会保障院(INSS)の赤字が拡大を続けているために、対内公的債務残高の減少には繋がっていない。
9月の社会保障院(INSS)の赤字は、281億4,000万レアルに達して1998年1月から統計を取り始めて最高の赤字額を記録、また今年初め9カ月間のINSSの累計赤字は、1414億1,000万レアルを記録している。
上院独立財政機関(IFI:Independent Fiscal Institutions)のシナリオ1の計算では、2022年の連邦政府の対内公的債務残高はGDP比91.3%に達すると予想している。
また上院独立財政機関の最も悲観的なシナリオ2では、2022年の連邦政府の対内公的債務残高は、GDP比106.9%に達してコントロールが効かなくなると危惧している。
Icatu Vanguarda社チーフエコノミストのロドリゴ・メロ氏は、今年の連邦政府の財政プライマリー収支赤字は、連邦政府の上限許容値である1,590億レアルをわずかに上回る1,631億レアルの赤字に留まると予想している。(2017年10月31日付けエスタード紙)