スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、連邦政府による2017年並びに2018年の財政プライマリー収支赤字を1,590億レアルに引き上げたにも関わらず、ブラジルの外貨・自国通貨建ての長期格付けをBBに据置いた。
S&Pでは、今年5月中旬のテーメル大統領弾劾に繋がる政治危機などの要因で、ブラジルのソブリン格付け見通しについて「ネガティブ」から「クレジットウォッチ・ネガティブ」に変更、今後3カ月以内の格下げリスクがあると示唆していた。
ブラジルの2015年並びに2016年の国内総生産(GDP)伸び率は、7.4%下落して深刻な経済リセッションに陥っていた。また今回の2017年並びに2018年の財政プライマリー収支赤字の1,590億レアルの引上げは、ブラジルの格付けBBの維持にとって難しいが、1,700億レアルの赤字に修正されていれば確実に格下げされていたとOrama社エコノミストのアレシャンドレ・エスピリット・サント氏は指摘している。
MB ASSOCIADOS社チーフエコノミストのセルジオ・ヴァーレ氏は、今年及び来年の財政プライマリー収支赤字の引き上げは、ブラジルの格下げの黄色信号に結び付いているが、年金・恩給の構造改革法案が子会を通過しなければ格下げの赤信号が灯ると警告している。(2017年8月16日付けエスタード紙)