ブラジル連邦警察は、6月末から移民管理部門と旅行関連文書発行部門の予算不足のため、新規パスポート発行を無期限で延期すると発表したのに続いて、連邦高速道路警察でも予算カットで業務縮小を余儀なくされ、大型貨物を積んだ車両のエスコート、空からの救助活動など国道での治安サービス削減を余儀なくされている。
連邦政府では基本的な公共サービス提供するために、年金・恩給、公務員に対する給与の支払いなどを継続するために、今年の予算が1,498億レアル確保されている裁量的支出部門の387億レアルのカットを発表している。
今年の連邦政府の国家予算として歳入は1兆1,370億レアル、歳出は1兆2,760億レアルで1,390億レアルの赤字計上を認められているが、経済リセッションからの回復の遅れや13.0%以上の失業率などの要因で、連邦政府の歳入が予想を下回っているため裁量的支出部門の支出カットを余儀なくされている。
退職や年金、提供されたサービス、業務上の事故、会計などの社会保障関連の統計管理、社会保障給付金と請求処理を担当する公的機関DATAPREV社は、大幅な予算カットを余儀なくされている
またブラジルの戦略的な行政分野を現代化して機動的にすることを目的に設立され、ブラジル連邦政府のためにその予算の管理、州と地方自治体の会計統合の支援、ブラジルの輸出入の追跡記録、所得税の電子申告処理などを行うコンピュータシステムを管理するブラジルで最大の公的な情報技術サービスプロバイダーのSerpro社でも大幅な予算カットを余儀なくされている。
インフラ整備部門では、運輸省輸送インフラ局(Dnit)が最低限のインフラ整備事業継続するための予算に留まっており、運輸省直轄の国家陸路輸送庁(ANTT)でも必要最小限の公務員数の僅か60%での事業継続を余儀なくされている。
政府系機関のシッコ・メンデス生物多様性保全院(ICMBio)では、管轄職員への給与支払いに問題が発生していて、国立公園の維持管理が非常に難しくなってきている。
当初の法務省向けの今年の予算は43億レアルであったが、48.0%に相当する予算カットで僅か22億レアルまで削減、運輸省向けの今年の予算は167億レアルであったが、36.5%に相当する予算カットで107億レアルとそれぞれ大幅な削減となっている。
教育省向けの今年の予算は273億レアルであったものの、18.0%に相当する予算カットで223億レアルまで削減された影響で、国立大学の電気代支払いなどに問題が生じており、国立大学の運営が厳しくなってきている。(2017年7月9日付けエスタード紙)