テメル大統領がペトロブラス汚職捜査で勾留中の前下院議長エドゥアルド・クーニャ被告への黙秘に対する支払いを承認する様子を密かに録音したテープを大手食肉加工会社JBS社の幹部2人が最高裁判所に提出したとの「O Globo」紙の報道を受けて、テメル大統領に対する弾劾寸前まで発展して未だに政界が混乱をきたしている。
JBS社のJoesley Batista氏は、司法に不正事実を隠さず供述して違法分の罰金を払うなどの約束と引き換えに刑罰の軽減をしてもらう司法取引供述(DELACAO PREMIADA)では、ブラジリア連邦直轄地の連邦検察庁(MPF)と103億レアルの支払いで合意した。
罰金総額103億レアルのうち80億レアルは、投資ファンドや金融機関向けで、連邦貯蓄金庫年金基金(Funcef)並びにペトロブラスの年金ファンド(Petros)、ブラジル経済社会開発銀行(BNDES)がそれぞれ25%となっている。
また連邦政府も罰金80億レアルのうち12.5%、勤続期間保障基金(FGTS)は6.25%、連邦貯蓄金庫(Caixa)も6.25%をそれぞれ受け取るが、残りの23億レアルも社会福祉プロジェクトなどに支払われる。
JBS社の103億レアルに達する罰金支払い期間は25年間に固定されている。この間のインフレ調整は広範囲消費者物価指数(IPCA)が用いられるが、25年間の累積罰金金額は200億レアルに達すると予想されている。
今回のJBS社に対する103億レアルの罰金支払いは、オデブレヒト社の罰金支払い期間23年間の総額68億レアルを大幅に上回っているとブラジリア連邦直轄地の連邦検察庁(MPF)では発表している。(2017年5月31日付けUOLサイトより抜粋)