4月の社会保障院(INSS)の決算収支は、3月の平均失業率が13.2%に相当する1,350万人に達し、統計を取り始めた2012年以降では最高の失業率を記録した影響で、社会保障院への積立金が大幅に減少して120億レアルの赤字を計上している。
4月の社会保障院(INSS)の120億レアルの赤字は、4月としては統計を取り始めた1998年以降で最高の赤字を記録、また今年初め4か月間の社会保障院の累積赤字は、前年同期比38.7%増加の520億レアルに達している。
過去2年間以上継続した経済リセッションによる失業率増加による社会保障院への積立金減少並びに年金受給者の増加に伴う社会保障院の支出増加で累積赤字増加に歯止めがかかっていない。
またラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題やJBSオーナーのジョエズレイ・バチスタ氏が行った司法取引証言で、今年3月に大統領と面会した際に秘密裏に録音されたものが、テメル大統領が不正を容認するともとれる不自然な発言問題などで、労働法改正並びに年金・恩給改革案の国会審議再開の見通しが立っていない。
連邦政府経済班では、今年の社会保障院の累積赤字は、前年比21.0%増加の1,850億レアルを見込んでおり、また4月の過去12カ月間の累積赤字は、1,642億4,000万レアルを記録している。
中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の4月の財政プライマリー収支は125億7,000万レアルの黒字を計上して、過去3年間では最高の月間黒字幅を記録し谷も関わらず、社会保障院では120億レアルの赤字を計上していた。
4月の過去12カ月間の中央政府の財政プライマリー収支は、GDP比マイナス2.39%に相当する1,543億レアルの赤字を計上、すでに2017年度の中央政府の財政プライマリー収支の目標赤字額の上限値である1,390億レアルを大幅に突破していた。(2017年5月27日付けエスタード紙)