中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の4月の財政プライマリー収支は125億7,000万レアルの黒字を計上して、過去3年間では最高の月間黒字幅を記録している。
中央政府の4月の財政プライマリー収支125億7,000万レアルは、3月の110億6,100万レアルの赤字から一転して大幅黒字を計上しているが、今年初め4か月間の中央政府の財政プライマリー収支は、56億4,400万レアルの赤字を計上して前年同期の82億3,800万レアルの赤字から大幅に減少している。
4月の過去12カ月間の中央政府の財政プライマリー収支はGDP比マイナス2.39%に相当する1,543億レアルの赤字を計上して、すでに2017年度の中央政府の財政プライマリー収支の目標赤字額の上限値である1,390億レアルを大幅に突破している。
テメル大統領がペトロブラス汚職捜査で勾留中の前下院議長エドゥアルド・クーニャ被告への黙秘に対する支払いを承認する様子を密かに録音したテープを大手食肉加工会社JBS社の幹部2人が最高裁判所に提出したとの報道を受けて、テメル大統領に対する弾劾寸前まで政界が混乱しているにも関わらず、今年の中央政府の財政プライマリー収支赤字は1,390億レアル以内に収めると国庫庁のアナ・パウラ・ヴェスコヴィ長官は強調している。
また今年初め4か月間の社会保障院(INSS)の赤字は、前年同期比32.5%増加の550億200万レアルを記録して、社会保障院(INSS)の累積赤字の増加を阻止するには早急な年金・恩給改革の実施が避けられないとアナ・パウラ・ヴェスコヴィ長官は説明している。
今年初め4か月間の連邦政府の公共支出は、前年同期比4.3%減少の96億レアルに留まっているが、今年下半期には連邦公務員に対する13か月目サラリーなどの支払いが集中しているために、財政プライマリー収支赤字の拡大を余儀なくされている。
今年の中央政府の財政プライマリー収支赤字を1,390億レアル以内に収めるためには、インフラ整備部門向け入札による臨時歳入並びにレパトリアソン法による臨時歳入が余儀なくされている。
しかしJBS社関連汚職問題で、テメル大統領の進退問題などで政界が混乱に陥っているために、労働法改正や年金・恩給改革などの国会承認が遅れると憂慮されている。(2017年5月26日付けエスタード紙)