昨年10月の中銀の通貨政策委員会(Copom)では、14.25%の政策誘導金利 (Selic)を全会一致で0.25%引き下げ14.00%に決定、2012年10月以来初めてSelic金利が引き下げられた。
また今年4月12日に開催された中銀の通貨政策委員会(Copom)では、政策誘導金利 (Selic)を全会一致で1.00%引き下げて12.25%に決定、1 月及び2 月の Selic 金利の引き下げ幅0.75%に比べて0.25%拡大していた。
4月の通貨政策委員会(Copom)の議事録では、次回の5月末に開催される通貨政策委員会(Copom)では、今回の政策誘導金利 (Selic)1.0%を上回る金利幅引下の可能性を示唆している。
昨年10月から継続されて切り下げられている政策誘導金利 (Selic)並びに予想を大幅に上回るインフレ指数低下で、インフレ指数を差引いた実質金利は、1994年のレアルプラン以降では最低の実質金利に近づいてきている。
しかし今後の実質金利は、2012年~2013年かけて中銀の政策誘導金利 (Selic)が歴史的な最低金利を記録した7.25%に近づく可能性があるものの、コントロールされているインフレ指数の継続やドラマティックな財政支出削減政策の導入、国会通過が予想されている労働法改正並びに年金・恩給改革などの構造改革いかんにかかっている。
ブラジルは深刻なレベルまで達した経済リセッションからの回復には時間を要するものの、財政支出削減や年金改革など一連の構造改革が進展すれば今年末のSelic金利は8.0%まで低下するとブラデスコ銀行チーフエコノミストのフェルナンド・オノラット・バルボーザ氏は予想、また2018年のSelic金利も8.0%を維持すると予想している。
今年末のSelic金利が8.0%まで低下すれば現在のインフレ指数を差引いた実質金利6.0%強は4.0%近くまで低下すると予想、今年のインフレ指数を3.7%、来年のインフレ指数を4.1%とフェルナンド・オノラット・バルボーザ氏は予想している。
またSelic金利低下に伴って経済活動活性化、一般消費拡大や投資増加に伴って今年のGDP伸び率を1.0%、Selic金利は8.25%、来年のGDP伸び率は4.0%、Selic金利も今年同様の8.25%とイタウー銀行エコノミストのフェリッペ・サーレス氏は予想している。(2017年5月12日付けヴァロール紙)