ブラジル地理統計院(IBGE)のブラジル各州別鉱工業部門生産調査(PIM-PF Regional)によると、今年3月の全国平均の鉱工業生産(GDP)は、経済回復サイクル入りが確認されているにも関わらず、前月比マイナス1.8%を記録している。
しかし3月のリオ州の鉱工業生産は、石油・天然ガスが好調の鉱業セクター並びに自動車セクターが牽引して、前月比0.7%増加したと産業開発研究所(Iedi)エコノミストのラファエル・カグニン氏は指摘している。
また今年第1四半期のリオ州の鉱工業生産は、前年同期比4.8%と大幅に増加して2011年第3四半期に記録した5.2%増加に次ぐ大幅な伸び率を記録、しかし今年4月から石油の国際コモディティ価格が減少傾向を示しているために、今後のリオ州の鉱工業生産の増減は不透明となっている。
3月のリオ州の鉱工業生産は、前年同月比6.1%増加して2013年1月の12.6%に次ぐ伸び率を記録、特に鉱業セクターは10.1%増加、鉄鋼セクターは36.3%増加している。
また3月のリオ州の鉱工業部門のうち自動車やトラックセクターは31.6%、飲料セクターは38.8%、金属セクターは34.1%それぞれ大幅に増加して鉱工業部門の生産伸び率を引き上げている。
好調なリオ州の鉱工業部門に対して、3月のサンパウロ州の鉱工業部門の生産は、前月比マイナス1.7%を記録して2011年3月の水準よりもマイナス26.2%を記録している。
政策誘導金利の引下げ継続にも関わらず、商業銀行のクレジット停滞や企業経営者の景況感の低迷などの要因で、ブラジル全国の鉱工業部門生産の30%を占めるサンパウロ州の鉱工業部門の失業率は依然として高止まり、実質賃金も目減りしている。
3月の州別鉱工業部門の生産伸び率比較では、サンタ・カタリーナ州はマイナス4.0%を記録、セアラー州マイナス3.1%、パラナ州マイナス2.9%、ミナス州マイナス2.8%、パラー州マイナス2.7%、南大河州マイナス1.2%、エスピリット・サント州マイナス0.7%となっている。
一方マナウスフリーゾーンを抱えるアマゾナス州の鉱工業生産は5.7%と大幅に増加、バイア州2.0%増加、ゴイアス州0.5%増加、今年第1四半期の鉱工業生産伸び率トップはゴイアス州の6.6%、サンタ・カタリーナ州5.2%、リオ州4.8%、パラナ州4.6%、ペルナンブーコ州4.2%それぞれ増加していた。
しかし今年第1四半期の鉱工業生産伸び率でマイナスを記録したのはバイア州のマイナス8.3%、セアラー州マイナス2.2%、北東部地域平均はマイナス2.5%を記録している。
また3月の過去12カ月間の鉱工業生産伸び率では唯一パラー州が6.9%増加を記録、最も鉱工業生産が下落したのはエスピリット・サント州のマイナス13.0%、バイア州マイナス7.8%、アマゾナス州マイナス5.2%、マット・グロッソ州マイナス3.3%、セアラー州マイナス2.7%、ミナス州マイナス2.6%であった。(2017年5月10日付けヴァロール紙)