5月8日に予定されている年金・恩給改革の下院特別委員会での最終案採択に向けて与野党間での政治駆け引き交渉が困難を極めているが、すでに与野党間で合意に達している年金改革法案では、連邦政府にとって原案よりも今後10年間で1,890億レアルの歳出増加に結び付くほど年金改革の反対勢力に譲歩している。
財務省では2018年~2027年の年金改革による歳出は6,040億レアルから7,930億レアルへの増加が余儀なくされており、また連立与党議員の説得工作が困難を極めているために、ロドリゴ・マイア下院議長は、下院での最終採択は5月15日になる可能性を示唆している。
また財務省では2018年~2022年の今後5年間の歳出増加は17%、2018年~2027年の10年間では24%に上昇すると予想、現在の連邦政府や地方政府の公務員向け年金・恩給支出はGDP比13%に達している。
連邦政府では、現行の年金・恩給制度が継続すれば2018年の民間企業の年金・恩給支出はGDP比9.0%を予想、しかし2060年にはGDP比18.8%に達すると警告している。
ブラジル地理統計院(IBGE)では、2017年の65歳以上の年齢人口は1,750万人、2060年には232.5%増加に相当する5,840万人に達すると予想しており、早急な年金・恩給改革は不可欠となっている。(2017年4月27日付けエスタード紙)