米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ブラジルが経済リセッションからの脱出並びにインフレの落ち着きなどの要因で、昨日ブラジルの格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。
ムーディーズ社は昨年2月にブラジルの格付けをジャンク級(投機的等級)となる「Ba2」に2段階引き下げ、格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に、主要格付け機関3社のブラジル格付けはすべて投機的等級となっていた。
ムーディーズ社がブラジルの格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた要因として、2年以上続いたブラジル経済のリセッションからの回復による安定化、テーメル政権による財政再建政策の発表、年金改革や労働法・税法改正などの構造改革の実施に向けた取組が評価されている。
またペトロブラス石油公社や連邦政府関連公社による負債削減のための資産売却などの取組、予想を上回るインフレ指数の減少が挙げられているが、依然としてソブリン格付けは「Ba2(ジャンク級)」に据置かれている。
ムーディーズ社では、今年のブラジルのGDP伸び率は0.5% ~1.0%増加を予想、2018年のGDP伸び率は1.5%増加を予想、2018年以降のGDP伸び率は2.0%~3.0%増加と安定したGDP伸び率を予想している。
しかしブラジルのマクロ経済の改善予想にも関わらず、今年のブラジルの財政プライマリー収支赤字は、昨年並みのGDP比マイナス2.7%に達すると予想、昨年の対内債務残高はGDP比70%近くが予想されているが、2019年にはGDP比80%に達すると予想している。(2017年3月16日付けエスタード紙)