中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府並びに地方政府(州・市)を合わせた2016年のブラジル連邦政府の財政プライマリー収支は、GDP比マイナス2.47%に相当する1,557億9,000万レアルの赤字を計上している。
2016年のブラジル連邦政府の財政プライマリー収支赤字1,557億9,000万レアルには、ペトロブラス石油公社並びにブラジル中央電力公社(Eletrobras)は含まれていないにも関わらず、統計を取り始めた2001年以降では最大の赤字を計上している。
昨年の財政プライマリー収支赤字1,557億9,000万レアルのうち社会保障院(INSS)の赤字は、1,497億3,000万レアルを記録して赤字全体の96%を占めていたが、2015年の社会保障院(INSS)の赤字は858億8,000万レアルに留まっていた。
昨年の社会保障院(INSS)の赤字が1497億3,000万レアルに達した要因として、二桁台に達した失業率、インフレ高騰による実質賃金の減少、社会保障院(INSS)への納付金減少が赤字を拡大させている。
昨年12月のブラジル連邦政府の財政プライマリー収支は、707億4,000万レアルの赤字で昨年1年間の赤字の約50%に達しており、また昨年12月の社会保障院(INSS)の収支は、過去7年連続の黒字から一転して68億7,000万レアルの赤字に転落していた。
2016年の地方政府(州・市)の財政プライマリー収支は46億7,000万レアルの黒字を計上、そのうち州政府の財政プライマリー収支は、67億9,000万レアルの黒字を計上した一方で、市町村の財政プライマリー収支は21億2,000万レアルの赤字を計上していた。
今年のブラジル連邦政府の財政プライマリー収支の最大赤字幅は、今後20年間の無秩序な政府歳出増加に歯止めをかけるため歳出がインフレ以上に肥大化するのを阻止する憲法修正案(PEC)241号/2016の承認で1,431億レアルに設定、2016年の1,639億レアルを約200億レアル低く設定されている。
中銀の統計によると、昨年の連邦政府の公的債務残高に対する利払いは、4,070億2,400万レアルで2015年の5,017億8,600万レアルを1,000億レアル近く下回っている。
2015年の連邦政府のインフレ指数を差引いた純公的債務残高はGDP比35.6%であったが、2016年の連邦政府の純公的債務残高は、GDP比45.9%に相当する2兆8,930億レアルであった。
また2015年の連邦政府のインフレ指数を差引かない名目公的債務残高はGDP比65.5%であったが、2016年の連邦政府のインフレ指数を差引かない名目公的債務残高は、GDP比69.5%に相当する4兆3,780億レアルに達している。2013年12月のインフレ指数を差引かない名目公的債務残高はGDP比51.69%と最も低かった。(2017年2月1日付けエスタード紙)