四半期ごとの正式な国内総生産(GDP)は、ブラジル地理統計院(IBGE)から発表されるが、中銀では毎月IGBEのGDP伸び率の発表前に、先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表している。
昨日発表されたGDP伸び率の先行指標である10月の経済活動指数(IBC-Br)は、132.21ポイントと2009年12月に記録した131.24ポイント以降では最低のIBC-Br指数を記録、依然としてブラジルの国内景気は底を低迷している。
2009年12月に記録したブラジルのIBC-Br指数131.24ポイントは、2008年のリーマンブラザーズ証券会社破産をきっかけとした世界金融危機の影響による不況であったが、今年10月のIBC-Br指数132.21ポイントは、経済リセッション並びに高水準の失業率が主要因となっている。
10月の経済活動指数(IBC-Br)は、前月比マイナス0.48%と4カ月連続で前月比を下回っており、180日間の停職処分を受けたジウマ政権に替わってミッシェル・テーメル暫定政権が誕生した今年5月以降では、唯一6月のIBC-Br指数が0.29%増加を記録、今年10カ月間のIBC-Br指数はマイナス4.82%を記録している。
今年の第4四半期のGDP伸び率が更に悪化すれば、2017年の経済回復は遅れるとABC Brasil銀行チーフエコノミストのルイス・オタヴィオ・レアル氏は説明、また来年のGDP伸び率は、連邦政府予想の1.0%増加を下回る0.6%増加をレアル氏は予想している。
ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)では、10月のGDP伸び率は前年同月比マイナス4.5%、今年8月~10月の四半期のGDP伸び率は前四半期比マイナス0.74%、今年のGDP伸び率は、前回予想のマイナス3.2%からマイナス3.5%に下方修正している。
コンサルタント会社Pezco Microanalysis社エコノミストのエルシオ・タケダ氏は、10月のIBC-Br指数前月比マイナス0.48%は最終四半期の景気低迷の継続を予見、しかし昨日のテーメル政権の景気刺激政策の発表や来年1月の中銀によるSelic金利の引き下げ示唆などの要因で、来年のGDP伸び率を2.0%増加と楽観的な見方をしている。(2016年12月16日付けエスタード紙)