ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、労働開始年齢が最も若いにも関わらず、非正規労働の比率が高く労働手帳に登録される正規労働者が少ないために、北部地域並びに北東部地域の一般労働者の年金入り年齢が他地域と比較して高い。
男性65歳並びに女性60歳で年金入りが可能となる年齢による年金受給の比率は、北東部地域では全受給者の74.2%、北部地域では78.5%を占めているが、中西部地域は61.3%、南部地域は45.9%、南東部地域は39.8%に留まっている。
正規雇用統計では、製造業部門の比率が高い南部地域の不正規雇用は全体の14.6%、南東部地域は17.3%に過ぎないが、中西部地域は22.5%、貧困比率の高い北東部地域は37.8%、北部地域は38.5%となっている。
北部地域並びに北東部地域の15歳以下での労働開始年齢は全体の50%強を占めるが、ブラジルの平均は45.4%、南東部地域では僅かに15.33%、しかし年齢による年金受給の比率が最も低い南東部地域の平均年金入り年齢は、54.7歳で年金受給者の66.4%を占めている。
ブラジルの賃金ピラミッドで最も賃金の低い10%の貧困層の年金保険料納付率は僅かに12.8%に過ぎないが、上位10%の富裕層の年金保険料納付率は83.2%に達している。
年金額支給調査では、北東部地域の年金受給者の74%は最低サラリーまでの年金を受給、北部地域は52.2%、中西部地域は55.6%、南部地域は43.59%、南東部地域は34.31%となっている。
南東部地域の年金受給総額はブラジル全体の45%を占めているが、北東部地域は26.3%、南部地域は18.7%、人口の少ない中西部地域は5.3%、北部地域は4.6%となっている。
北東部地域の年金保険料納付期間を満たして年金入りした年金受給者は全体の12.6%、障害年金受給者は13.2%、前記同様に北部地域は9.0%、12.5%、中西部地域は16.9%、21.8%、南部地域は37.2%、17.0%、南東部地域は40.5%、19.7%となっている。(2016年9月26日付けヴァロール紙)