社会保障院(INSS)では民間並びに公務員対象の年金改革として現在50歳以下の年齢層を対象に、男性の最低年金受有開始年齢を65歳、女性は62歳として検討、しかし現在50歳以上の年金改革過渡期に相当する男女に対する最低年金受給年齢は年齢並びに年金積立期間によって調整が予定されているが、連邦政府は年金改革で最低年齢設定以外の解決方法を模索している。
昨年の社会保障院(INSS)の赤字は858億1,800万レアル、今年は1,492億3,800万レアルに拡大が予想されており、昨年の公務員に対する年金恩給による赤字は700億レアルに達している。
昨年国会を通過した年金修正案の85/95法と呼ばれ女性は年金入りの最低年齢が55歳でINSS積立期間が30年間、男性は年金入りの最低年齢が60歳 でINSS積立期間が35年間で満額の年金支給改革案にジウマ大統領サインしたにも関わらず、社会保障院の赤字減少にはあまり効果を発揮していない。
社会保障院(INSS)の赤字解消として短期的には失業保険の見直しや傷害年金受給者の見直しで審査強化を開始、しかし少子高齢化の影響でブラジルでも2060年には65歳以上の人口比率が44%まで上昇すると予想されている。
現在の社会保障院(INSS)の年金・恩給支出はGDP比8.0%に留まっているにも関わらず、2060年の年金・恩給支出はGDP比17%~18%と2倍以上に達すると予想されており、早急な年金改革が必要となっている。
昨年の失業保険受給者は840万人に達して支出総額は381億レアル、今年は411億レアル、2017年には441億3,300万レアルに増加すると予想されている。(2016年8月8日付けヴァロール紙)