ブラジル地理統計院(IBGE)の月間鉱工業生産調査(Pnad)によると、第2四半期の鉱工業部門生産は、前四半期比1.2%増加して2014年第1四半期の0.03%増加以来8四半期ぶりに増加に転じている。
第2四半期の鉱工業部門生産が1.2%増加した要因として、在庫調整の進展並びに企業経営者の景況感改善、レアル通貨に対するドル高の為替による輸出増加が牽引している。
第2四半期の鉱工業部門の生産改善は依然として継続する経済リセッションで内需が縮小しているにも関わらず、ドル高の為替で輸出が内需の落ち込みをカバーしているが、鉱工業部門の回復基調サイクル入りは、今年末もしくは来年初めになると予想されている。
ブラジル地理統計院(IBGE)では、6月の鉱工業部門生産増加は調査対象の24セクターのうち18セクターに及んでおり、特にトラックやバスを含む自動車セクターが8.4%増加、医薬品・香水・医療機器セクターは並びに金属セクターはそれぞれ4.7%増加している。
第2四半期の鉱工業部門のセクター別生産比較では、資本財は第1四半期のマイナス2.1%から一転して6.6%増加、前記同様に中間財セクターはマイナス1.4%、マイナス0.1%、耐久消費財セクターはマイナス2.9%、マイナス1.9%、非耐久消費財セクターは0.5%増加、マイナス0.8%となっている。
6月の鉱工業部門生産は前年同月比マイナス6.0%を記録、前記同様に4月のマイナス6.8%、5月のマイナス7.5%から改善、また第2四半期の鉱工業部門生産は前年同期比マイナス6.7%と第1四半期のマイナス11.5%から改善している。
ブラジル地理統計院(IBGE)鉱工業部門調査担当のアンドレ・マセード部長は、在庫調整並びにドル高の為替で金属セクター並びに食品セクター、履物・衣類セクターは輸出増加につながったが、内需の落ち込みをカバーするには至っていないとコメントしている。(2016年8月3日付けヴァロール紙)