国際通貨基金(IMF)は、今年のブラジル経済の成長率予想(World Economic Outlook)を4月予想のマイナス3.8%からマイナス3.3%と大幅に上方修正、また2017年のGDP伸び率をゼロから0.5%増加に修正している。
国際通貨基金がブラジルのGDP伸び率を上方修正したのは2012年7月以降で初めてであり、ペトロブラスのラヴァ・ジャット作戦汚職問題による政治不信や継続する経済リセッションの影響を受けて、過去4年間連続で下方修正されていた。
180日間の停職となっているジウマ政権に代わってミッシェル・テーメル暫定政権の誕生、エンリケ・メイレーレス財務相経済班の財政再建や経済活性化政策発表への期待などの影響を受けて、ドルに対するレアル通貨上昇やサンパウロ平均株価(Ibovespa)は上昇しており、今年3月からブラジル経済に対する信用は回復傾向となってきている。
汚職蔓延によるブラジル政治不信に伴う海外投資家の信用下落で、2015年のブラジル経済の縮小速度は、加速度的に上昇していたと国際通貨基金調査担当のマリア・フェレチ氏は説明している。
ブラジルのGDP伸び率の上方修正でラテンアメリカ地域の今年のGDP伸び率は、前回予想のマイナス0.5%からマイナス0.4%、2017年のGDP伸び率は1.5%増加から1.6%増加に上方修正している一方で、ジカウイルス感染症をリスク要因として取り上げている。
今年の世界の平均GDP伸び率は英国のヨーロッパ連合からの離脱要因で、4月予想の3.2%増加から3.1%増加、2017年は3.5%増加から3.4%増加にそれぞれ下方修正している。
今年の英国のGDP伸び率は2.0%増加から1.7%増加、2017年は2.1%増加から1.3%増加にそれぞれ下方修正、2017年のヨーロッパ連合のGDP伸び率は1.6%増加から1.4%増加に下方修正しており、またアフリカや中近東の紛争地域からの難民流入やテロによるリスクは避けられない。(2016年7月20日付けエスタード紙)