5月の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は、155億レアルの赤字を計上、5月としては統計を取り始めた1997年以降では最大の赤字を記録している。
今年の財政プライマリー収支赤字は、前ジウマ・ロウセフ政権が認めた967億レアルを大きく上回る1,700億レアルが承認されているが、経済リセッションによる歳入減少にも関わらず、最大の歳出削減を図ると国庫庁のアナ・パウラ・ヴェスコヴィ局長は説明している。
今年初め5か月間の財政プライマリー収支は259億レアルの赤字を計上、5月の過去12か月間の財政プライマリー収支は1,449億レアルの赤字に達しており、これには前ジウマ・ロウセフ政権による財政プライマリー収支赤字軽減のための粉飾会計が含まれている。
先週、連邦政府は、州政府に対して連邦政府への債務返済を一時的に猶予することを発表、2016年7月から半年間は支払いを猶予する一方で、州政府支援策と引き換えに向こう数年間、州政府は歳出伸び率の抑制を余儀なくされる。
また今年初め5か月間の連邦政府の公共投資は、前年同期比12.8%減少の230億レアルに抑制しており、財政改革に伴う憲法改正法案(PEC)の一環として、予算作成時の公共支出調整率の上限設定について発表している。
今年初め5か月間の社会保障院(INSS)は、497億3,200万レアルの赤字を計上して連邦政府では早急な年金・恩給改革の着手に迫られており、ミッシェル・テーメル暫定政権は、財政支出削減として早急な年金改革案を国会に提出しなければならないが、停職中のジウマ大統領罷免の上院での採決後または地方選挙後まで見送ると予想されている。
今年初め5か月間の中央政府の名目歳入総額は、前年同期比6.1%減少の5,527億3,930万レアル、インフレ指数を差引いた実質歳入総額は、前年同期比5.0%減少の4,628億6,780万レアル、歳出総額は1.4%増加の4,867億2,190万レアルとなっている。(2016年6月29日付けヴァロール紙)