5月の今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は予想を上回っており、また公共料金改正の目安となる各種の総合物価指数(IGPs)は上昇傾向となっている。
今年第1四半期のGDP伸び率はマイナス0.3%を記録したにも関わらず、Valor Data社の今年第1四半期のGDP伸び率予想のマイナス0.8%よりも大幅に改善しており、各銀行では挙って今年のGDP伸び率を上方修正している。
中銀の最終フォーカスレポートでは、今年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は前回予想の7.12%から7.19%に上方修正、今後12か月間では5.94%から5.91%と僅かに下方修正、2017年は前回同様に5.50%に据え置いている。
5月のゼツリオ・バルガス財団(FGV)の総合物価指数(IGP-DI)は、前回予想の0.36%から1.13%に修正、住宅賃貸料調整の基準となるインフレ指数の総合市場物価指数(IGP-M)は、0.59%から1.12%にそれぞれ上方修正している。
フォーカスレポートでは、6月の総合物価指数(IGP-DI)は0.40%から0.47%、総合市場物価指数(IGP-M)は0.48%から0.80%とそれぞれ上方修正されているが、広範囲消費者物価指数(IPCA)は0.33%に据え置かれている。
また中銀の最終フォーカスレポートでは、今年の総合物価指数(IGP-DI)は前回予想の7.27%から7.97%、総合市場物価指数(IGP-M)は7.74%から7.95%にそれぞれ上方修正されている。
今年末の政策誘導金利(Selic)は前回予想の12.88%から13.00%、2017年末のSelic金利は前回同様に11.25%に据え置かれている。今年の国内総生産(GDP)伸び率は、前回予想のマイナス3.71%からマイナス3.60%に上方修正、2017年は0.85%から1.0%増加に上方修正されている。
今年第1四半期のGDP伸び率が予想を上回ったため各銀行では一斉に今年のGDP伸び率を上方修正しており、イタウー銀行では前回予想のマイナス4.0%からマイナス3.5%、ブラデスコ銀行はマイナス3.5%からマイナス3.0%、BNP Parobas銀行ではマイナス4.0%からマイナス3.0%、MCM Consultores社ではマイナス3.6%からマイナス3.4%とそれぞれ上方修正している。
また5月20日に連邦政府の今年の財政プライマリー収支赤字はGDP比1.70%の予想であったにも関わらず、6月3日の予想はGDP比1.80%、6月10日の予想はGDP比2.0%とそれぞれ赤字拡大に修正している。(2016年6月14日付けヴァロール紙)