ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、今年第1四半期のGDP伸び率は前四半期比マイナス0.3%に留まり、Valor Data社の今年第1四半期のGDP伸び率予想のマイナス0.8%よりも大幅に改善している。
今年第1四半期のGDP伸び率マイナス0.3%に留まったために、多くのエコノミストは景気の底を打ったと予想、Santander Asset Managemento並びに Banco ABC Brasilのエコノミストは、今年のGDP伸び率を前回予想のマイナス4.0%からマイナス3.5%前後に上方修正している。
またBanco Brasil Pluralでも今年のGDP伸び率を前回予想のマイナス3.5%からマイナス3.2%に上方修正、Bank of America Mwrrill Lynchチーフエコノミストのデイヴィッド・ベイカー氏は、企業経営者の景況感の改善には最低でも6か月を要するので、景気回復開始は年末までずれ込むと予想している。
今年第1四半期のブラジルのGDP伸び率は前四半期比マイナス0.3%、前年同期比ではマイナス5.4%、前記同様に農畜産セクターはマイナス0.3%、マイナス3.7%、鉱工業セクターはマイナス1.2%、マイナス7.3%となっている。
今年第1四半期の一般家庭の消費のGDP伸び率は前四半期比マイナス1.7%、前年同期比ではマイナス6.3%と5四半期連続でマイナスを記録、前記同様に連邦政府の公共支出は1.1%増加、マイナス1.4%となっている。
今年第1四半期のブラジル国内の住宅投資並びに設備投資、公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)伸び率は、予想のマイナス3.7%から大幅改善のマイナス2.7%、マイナス17.5%と10四半期連続でマイナスを記録している。
前記同様に輸出はレアル通貨に対するドル高の為替の影響で6.5%増加、13.0%増加、輸入は経済リセッション並びにドル高の為替でマイナス5.6%、マイナス21.7%となっている。
3年前の2013年5月の企業経営者の景況感指数は103.7ポイント、2016年6月は72.9ポイント、2013年5月の一般消費者の景況感指数は102.1ポイント、2016年6月は67.9ポイントとそれぞれ大幅に落ち込んでいる。
2014年第2四半期~2016年第1四半期のインフレ指数を差引いた一人当たりの実質GDP伸び率は、マイナス9.0%と未だに経済リセッション低迷が鮮明であり、また過去12年の一人当たりの実質GDP伸び率マイナス7.6%を上回っている。
今年2月~4月の失業者は前年同期比42%増加の340万人、失業率は11.2%に達しており、今年2月~4月のサラリーマンの平均月収は1,962レアルで前年同期の2,030レアルから減少している。(2016年6月2日付けヴァロール紙)