ブラジル地理統計院(IBGE)の製造業部門生産調査(PIM)によると、第1四半期の製造業部門の生産は前年同期比11.7%減少、しかし前四半期比では減少傾向となってレアル通貨に対するドル安の傾向や輸出増加傾向が表れてきている。
第1四半期の製造業部門生産は前四半期比2.3%減少しているにも関わらず、調査対象の23セクターのうち12セクターで生産増加に転じてきており、製造業部門の生産は底を打った可能性が指摘されている。
第1四半期の製造業部門のうち生産増加に転じた12セクターでは、機械化が難しく手作業に依存する履物セクターや繊維セクター、家具・木材セクターが挙げられ、また国際コモディティ価格減少やドル高の為替による輸出増加や輸入減少の燃料・潤滑油セクターや化学品セクター、バイオ燃料セクターとなっている。
しかし付加価値が高く、クレジット販売に依存する自動車セクターや機械・装置セクター、電気材料セクターでは依然としてブラジル国内の経済リセッションの影響を受けて、生産調整を余儀なくされている。
第1四半期の製造業部門のうち生産増加に転じた12セクターの売上は全製造部門の43%を占めており、そのうち食品セクターは13%、燃料・潤滑油セクターは10%、その他の10セクターが20%を占めている。
レアル通貨に対するドル高の為替で第1四半期の製造業部門のうち輸出が増加した繊維セクターは前年同期比42%増加、皮革・履物セクターは15%、化学製品や衣類セクターも15%前後、家具セクターの輸出は9.0%それぞれ増加している。
レアル通貨に対するドル高の為替で輸出が増加した一方で輸入が減少したセクターとして、繊維セクターは40%減少、衣類セクターは51%減少、履物セクターは42%減少、家具セクターは41%それぞれ大幅に輸入が減少している。
第1四半期の製造業部門生産の前四半期比の比較では、食品セクターは0.3%増加、繊維セクターは3.5%、皮革・履物セクターは1.8%、木材セクターは5.3%、紙・パルプセクターは0.7%、石油派生品・コークスセクターは1.5%、衛生用品・化粧品セクターは0.8%、その他の化学製品セクターは3.8%、医薬品セクターは1.9%、家具セクターは6.5%、その他の製品セクターは2.5%それぞれ増加している。
また前記同様に飲料セクターは2.6%減少、衣類・アクセサリーセクターは0.5%、ゴム・プラスティックセクターは4.1%、非鉄金属セクターは1.8%、鉄鋼セクターは4.1%、機械・装置を除く金属製品セクターは2.6%、情報機器・電気製品セクターは6.9%、機械、機器、電気材料セクターは2.3%、機械・装置セクターは7.4%、自動車・トラックセクターは1.0%、自動車を除くその他の輸送機器セクターは7.1%それぞれ減少している。(2016年5月4日付けヴァロール紙)