レアル通貨に対するドル高の為替が昨年中頃から継続している影響でブラジル人の海外旅行での支出が月毎に減少してきており、2月のブラジル人による海外旅行のサービス収支は前年同月比75%減少の2億4,200万ドルに留まっている。
今年初め2か月間のブラジル人による海外旅行のサービス収支は、前年同期の26億4,000万ドルと比較して84%減少の4億3,200万ドル、3月の海外旅行のサービス収支は前年同期比15%減少すると中銀のツーリオ・マシエル経済班主任は予想している。
レアル通貨に対するドル高の為替並びに継続する経済リセッションで、今年の経常収支は前年の410億ドルよりも40%相当減少の250億ドルを中銀のツーリオ・マシエル経済班主任は予想、2008年以降の経常収支はすべて赤字を計上していたが、2007年の経常収支は4億800万ドルの黒字を計上していた。
今年の経常収支赤字が昨年の589億ドルから大幅減少の250億ドルに留まる要因として、輸出総額は1,900億ドル、輸入総額はドル高の為替の影響で1,500億ドルに留まって貿易収支が400億ドルの黒字の計上予想、今年の経常収支赤字が昨年の589億ドルから大幅減少の250億ドルに留まると中銀では見込んでいる。
また今年のブラジル人による海外旅行の支出総額は、ドル高の為替並びに海外旅行での支出の目減りで前回予想の90億ドルから60億ドルに留まると予想されている。
先月24日に米国格付け会社ムーディーズ・インベスターズは、ブラジルの信用格付けを投資適格級で最も低いBaa3から投機的等級のBa2へ2段階引き下げ、見通しも「ネガティブ」と発表、また今後更なる格下げの可能性もあり、今回のムーディーズの引き下げでブラジルの格付けは、S&P、フィッチ、ムーディーズの主要格付け3社すべてで投資適格級を失っている。
3大米国格付け会社の投機的等級への引き下げで、中銀は今年の海外投資家によるサンパウロ証券取引所への投資残高は前回予想の60億ドルから40億ドルに下方修正、確定金利付き投資残高は60億ドルからゼロになると予想している。
また国内経済リセッションで今年の外資系企業の利益・配当金の本国送金は前回予想の200億ドルから180億ドルに中銀では下方修正している。(2016年3月24日付けエスタード紙)