2015年第4四半期のサンパウロ州の失業率は10.1%の二桁台に達してブラジル地理統計院(IBGE)が全国家庭サンプル調査(Pnad)として統計開始後では最高の失業率を記録、ラヴァ・ジャット作戦汚職問題に端を発した政治茶番劇で底が見えない経済リセッションに落ち込んでいる。
また昨年第4四半期の失業率が二桁台に達した州として、サンパウロ州の10.1%以外にもアラゴアス州11.4%、アマパ州12.5%、バイア州12.2%、ペルナンブーコ州11.0%、北大河州の12.1%と全国で六州に達している。
2015年に新たに失業した263万5,000人を加算すると昨年第4四半期の失業者総数は、製造業部門の失業者増加が牽引して前年同期比40.8%増加の908万7,000人に達している。
2015年のブラジル国内総生産(GDP)伸び率がマイナス3.8%を記録して過去25年間で最大の経済リセッションに陥っており、また2016年1月のGDP伸び率の先行指数であるIBC-Br指数は、前月比マイナス0.61%を記録して11カ月連続で前月を下回っている。
ラヴァ・ジャット作戦汚職問題に絡んだデルシジオ・ド・アマラウ上院議員の司法取引による報償付証言で、更に政治混乱に陥っている現状ではブラジル経済は今後益々後退して、失業率増加が明らかになっている。
昨年の失業率増加は自動車産業などの製造業部門が牽引していたが、今年は一般消費者による内需縮小の影響で、商業セクターやサービスセクターの失業者が増加するとRC Consultores社アナリストのエヴェルトン・カルネイロ氏は予想している。
例年はクリスマス商戦で小売りセクターの臨時雇用が増加するために12月の失業率は前月よりも減少する傾向となっているにも関わらず、昨年第4四半期の平均失業率は9.0%に達して11月の8.9%から上昇していた。
昨年第4四半期の平均賃金は、平均賃金の高い製造業部門の雇用減少で前年同期比2.0%減少、経済回復に伴う雇用改善は2017年以降になるとParallaxis Consultoria社チーフエコノミストのラファエル・レオン氏は予想している。(2016年3月16日付けエスタード紙)