昨年のブラジルのGDP伸び率マイナス3.8%、今年はマイナス3.0%以上予想でブラジル国民の可処分所得が更に低下する見込みとなっているが、高齢化に伴う医薬品の販売増加、昨年唯一GDP伸び率がプラスを記録した食料関連の農畜産ビジネスは国内消費に伴って増加が予想されている。
ガソリンポスト網を擁するイピランガ社を傘下に持つUltra 社グループは、また家庭用プロパンガス販売のウルトラガス社も傘下に抱えており、昨年のウルトラガス社の売上は、景気後退や失業率の増加に伴って外食から内食の傾向に伴ってプロパンガス販売が好調に推移した。
またUltra 社グループは高齢化に伴って医薬品販売に注目、2013年に薬局チェーン網のExtra-farmaを買収、ドイツ資本Bayer社は医薬品ならびにアグロビジネスに資本を集中させるために化学部門から撤退、特に農薬セクターで大きく売り上げを伸ばしている。
コアビジネスのアグロビジネスからポートフォーリオを拡大するためにJ&F 社は、今後大きな成長が見込めるパルプ生産のエルドラード社やアバイアーナスのブランドで有名やサンダルメーカーのAlpargatas社に資本参加している。
またカナダ資本Brookfield社は代替エネルギー部門に資本参加、また長期間にわたって道路高い収益が確保できる道路コンセッションに資本参加、ガソリンポスト網を擁するイピランガ社の昨年の売上は前年比12%増加の757億レアル、純益は21%増加の12億レアルとなっている。
食肉生産ではトップメーカーのJBS(Friboi)を傘下に置くJ&F 社の売上の88%は海外であり、昨年第3四半期の売上は前年同期比40%増加の430億レアル、純益は214%増加の34億レアルを記録、昨年のJ&F 社は 為替デリバティブ取引で120億レアルの純益を計上、またポートフォーリオ拡大では金融セクターや化粧品メーカーNaturaなどの消費財セクターに注目している。
Ultra 社グループはガソリンポスト網を擁するイピランガ社の中西部地域並びに北部地域、北東部地域でのガソリンポスト拡大を計画、またペトロブラス石油公社の資産放出を余儀なくされているグループ企業の買収にも注目している。(2016年3月14日付けエスタード紙)