2016年1月のサンパウロ州鉱工業生産は、国内経済リセッションに伴う資本財の在庫調整、失業率増加や資本財向けクレジット縮小などの要因で前年同月比16.1%と全国平均の13.8%減少を上回る落ち込みを記録している。
ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、1月のブラジル鉱工業生産の13.8%減少は世界金融危機後の2009年1月の落込みを上回り、現在の経済リセッションは政治混乱で景気浮揚策が等閑にされているために当分続くと予想されている。
今年1月のサンパウロ州鉱工業生産は、前月比1.1%増加して全国平均の0.4%を上回っているが、殆どのマクロ経済指標に改善がみられないため経済回復の兆候はないとIBGEエコノミストのロドリゴ・ロボ氏は説明している。
今年1月のサンパウロ州鉱工業生産が16.1%の落込みを記録した主因として、トラックやバスを含む自動車・部品部門が37%下落、また唯一鉱工業部門で生産増加を記録している鉱業セクターは、サンパウロ州内に存在しないことも大幅な落ち込みにつながっている。
今年1月のパラー州鉱工業生産は前年同月比10.5%増加、パラー州鉱工業生産の80%は鉄鉱石の埋蔵量が世界1位のカラジャス鉱山を擁する鉱業セクターが牽引している。
今年1月の全国鉱工業生産の州別比較では、アマゾナス州は前年同月比マイナス30.9%、セアラー州マイナス9.7%、エスピリット・サント州マイナス26.3%、ゴイアス州マイナス13.4%、ミナス州マイナス18.3%、パラナ州マイナス13.6%とそれぞれ大幅に落ち込んでいる。
前記同様にペルナンブーコ州マイナス29.4%、リオ州マイナス14.1%、南大河州マイナス5.7%、サンタ・カタリーナ州マイナス11.2%と軒並み落ち込みを記録している一方でバイア州は10.3%増加、マット・グロッソ州は9.3%増加、パラー州は10.5%増加している。(2016年3月10日付けエスタード紙)