ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、今年1月の鉱工業部門生産は、前月まで7カ月連続の減少から一転して前月比0.4%増加、しかし昨年のGDP伸び率がマイナス3.8%を記録、今年もマイナス3.0%以上が予想されているため鉱工業部門の回復見通しは全く立っていない。
今年1月の鉱工業部門生産は前月比0.4%増加したにも関わらず、前年同月比では13.8%と大幅に減少、過去12か月間でも9.0%減少、2013年6月のピーク時との比較では19.2%と大幅に落ち込んでいる。
今年1月の鉱工業部門生産は前年同月比13.8%下落してリーマンブラザーズ証券会社破産をきっかけとした世界金融危機後の2009年4月以来では最高の落込みを記録している。
2015年11月初めに大手資源開発会社ヴァーレ社とBHPビリトン社の合弁会社サマルコ社の鉱山廃水用ダムの決壊事故の影響や今年1月の石油採掘用プラットフォームのメインテナンスによる減産の影響もあって、1月の鉱業セクターの生産は前月比16.8%下落している。
今年1月の鉱工業部門生産ではタバコの生産が前年同月比21.5%と大幅に増加、また世界的な需要減少にも関わらず、価格競争力が圧倒的に有利なブラジル国内のユーカリ原料の紙・パルプ生産は輸出が好調で増加を維持している。
1月の資本財セクター生産は前月比1.3%増加、前年同月比35.9%減少、過去12か月間では27.0%減少、前記同様に中間財セクターは0.8%増加、11.9%減少、6.0%減少している。
前記同様に1月の消費財セクター生産は0.9%減少、11.9%減少、9.9%減少、そのうち耐久消費財セクターは2.4%減少、28.2%減少、19.9%減少、非耐久消費財セクターは0.3%増加、7.2%減少、7.0%減少している。(2016年3月5日付けエスタード紙)