昨日のブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、2015年のGDP伸び率はマイナス3.8%を記録して1990年のマイナス4.3%以降では最大の経済リセッションに落ち込んでおり、今年のGDP伸び率もマイナス3.0%以上が予想されている。
1929年10月24日、ニューヨークの金融街ウオール街にある株式取引所で一斉に株価が暴落して世界金融危機が発生した影響で、ブラジルも1930年~31年に2年連続でマイナス成長を記録、今年もマイナス成長が予想されているために、85年ぶりの不景気に落ち込むと予想されている。
2015のGDP伸び率はマイナス3.8%、内訳は工業部門のGDP伸び率はマイナス6.2%、サービス業部門はマイナス2.7%、唯一農畜産部門は1.8%増加、一般消費はマイナス4.0%、公共支出はマイナス1.0%、住宅投資並びに設備投資、公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)はマイナス14.1%、輸出は6.1%増加、輸入はマイナス14.3%を記録している。
また今年のGDP伸び率はマイナス3.4%が予想されており、工業部門のGDP伸び率はマイナス5.6%、サービス業部門はマイナス2.5%、農畜産部門は1.1%増加がそれぞれ予想されている。
また今年の一般消費はマイナス3.5%、公共支出はマイナス0.7%、FBCFはマイナス10.9%、輸出は3.5%増加、輸入はマイナス9.5%がそれぞれ予想されており、2年連続での経済不振が予想されている。
昨年の住宅投資並びに設備投資、公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)はマイナス14.1%を記録して10四半期連続で投資が落ち込んでおり、特に設備投資向け機械・装置セクター並びにラヴァ・ジャット作戦の汚職問題で大きな影響を受けている建設セクター向けの投資が壊滅的な状況となっている。
2014年下半期から経済リセッション傾向が顕著になってきており、2015年~2016年のGDP伸び率は、マイナス7.0%を上回る可能性があるとValor Dataの統計から推測されている。
また昨年の一人当たりのGDP伸び率はマイナス4.6%と大幅な落ち込みを記録して、2014年の一人当たりのGDP伸び率マイナス0.8%に続いて2年連続でマイナスを記録している。
Azimut Brasil Wealth Management社ストラテジストのパウロ・ゴメス氏は、今年のGDP伸び率をマイナス3.5%、人口増加率0.8%予想から計算して、今年の一人当たりのGDP伸び率はマイナス4.2%で2万7,662レアルを予想、2017年のGDP伸び率を0.5%増加、一人当たりのGDP伸び率はマイナス0.26%で2万7,589レアルと予想している。
テンデンシアス・コンスルトリア社のアレサンドラ・リベイロ氏は、ラヴァ・ジャット作戦汚職問題による経済リセッションへの影響は、昨年のGDP伸び率マイナス3.8%のうちマイナス2.0%を占めると予想、今年のGDP伸び率にはマイナス1.2%影響すると予想している。(2016年3月4日付けヴァロール紙)