ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業生産調査によると、2015年の鉱工業部門26セクターの生産伸び率比較では唯一鉱業セクターが増加、その他の製造業部門は全て前年を下回り、深刻な経済リセッションに陥っている。
2015年の鉱工業部門の生産は前年比8.3%減少して統計を取り始めた2003年以降では最大の落込みを記録、また1990年のマイナス8.9%に次ぐ記録、今年の鉱工業生産が回復サイクルに転じる要素は、ドル高の為替による輸出増加以外には見当たらない。
2015年のレアル通貨に対するドルの為替は49%上昇した影響で、紙・パルプセクターは輸出競争力が更に強化されて好調を維持した一方で、原材料を輸入に頼っている医薬品の生産は大きなダメージを受けている。
鉱業セクターを除いた2015年の鉱工業部門25セクターの生産伸び率調査では、805品目の78.3%は減少、また生産増加を記録した鉱業セクターでも2015年11月初めに大手資源開発会社ヴァーレ社とBHPビリトン社の合弁会社サマルコ社の鉱山廃水用ダムの決壊事故で年末の鉄鉱石生産が影響を受けていた。
2015年の鉱工業部門生産伸び率比較では、情報機器・電気製品セクターの生産はマイナス30%、自動車はマイナス25.9%、機械・装置はマイナス14.6%、鉄鋼はマイナス11.4%、ゴム・プラスティックはマイナス9.1%、勤続はマイナス8.9%、石油派生品・潤滑油はマイナス5.9%、食品はマイナス2.3%、唯一鉱業セクターは3.9%増加している。
2015年の資本財セクター生産は前年比マイナス25.5%、中間財セクターはマイナス5.2%、耐久消費財セクターはマイナス18.7%、非耐久消費財セクターはマイナス6.7%となっている。(2016年2月3日付けエスタード紙)