社会保障の年金・恩給改革の一環としての最低年金支給年齢の統一化政策は、年金システムの安定化に不可欠であるとネルソン・バルボーザ財務相は社会保障院(INSS)に提案した一方で、ミゲル・ロセット福祉相は早急な改革は不必要と主張している。
ネルソン・バルボーザ財務相は、今後30年かけて男女別なく最低年金支給年齢の統一を主張、この年金改革の対象は年金受給直前の男女は対象外で、主に今後労働市場に参入する労働者に対して段階的に適用していくと強硬な改革でないことを強調している。
経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で、男女で年金支給年齢に違いがあるのはブラジルともう1国だけであり、年金支給年齢統一は、ブラジルの世界水準を下回る最低年金支給年齢の引き上げによるINSSの赤字軽減を目的としている。
INSSの年金制度の見直しでは、性別、都市労働者並びに農村労働者、民間企業従業員並びに公務員の区別をなくしてして、最低年金支給年齢の一本化を目指している。
INSSの赤字解消のために85/95法と呼ばれ女性は年金入りの最低年齢が55歳でINSS積立期間が30年間、男性は年金入りの最低年齢が60歳でINSS積立期間が35年間で満額の年金支給改革案はすでに国会を通過、最終的には105法の達成まで予定されている。
昨年のINSSの支出は収入を892億レアル増加して赤字額は前年比40%増加、雪だるま式に赤字が拡大して国庫の歳出増加に歯止めがかかっていないために、早急な年金改革の実施が余儀なくされている。(2016年2月3日付けエスタード紙)