ブラジル国内の経済停滞並びにレアル通貨に対するドル高の為替が大きく影響して、2015年の経常収支赤字は前年比43%減少の589億ドルと2010年以降では最低の経常収支赤字を記録、また経常収支赤字はGDP比3.3%と前年のGDP比4.3%から大幅に減少している。
2015年のレアル通貨に対するドルの為替は、48.5%上昇したため貿易収支の改善並びに海外旅行に関するサービス収支の改善に大きく寄与、RC Consultores社エコノミストのチアゴ・ビスクオラ氏は今年の経常収支赤字は380億ドルまで減少すると予想、中銀では410億ドルの赤字を見込んでいる。
2015年の貿易収支はドル高の為替で輸入比率の減少幅が輸出比率の減少幅を大幅に上回ったために177億ドルの黒字を計上、また石油の国際コモディティ価格の下落による石油派生品の輸入金額減少も追い風となっていた。
2015年の外資系企業の本国への利益・配当金送金は、ブラジル経済不振の影響による販売減少に伴って利益減少で201億ドルに留まり、2014年の312億ドルを50%以上下回った。
また2015年の海外投資家による製造業部門への対内直接投資総額はドル高の為替にも関わらず、ブラジルの信用格付の投資不適格級への格下げなどで前年の969億ドルから751億ドルと約200億ドル減少、しかし昨年12月の対内直接投資金額は150億ドルに達していた。
2015年の海外旅行関連サービス収支は115億1,300万ドルの赤字を計上、昨年の約50%に達するドル高の為替で海外旅行客が減少して、2014年の187億2,400万ドルの赤字から38.5%減少している。
中銀では今年の海外旅行関連サービス収支は、ドル高の為替による海外旅行の減少の一方で、ジカ熱ウイルス感染による「小頭症」問題が収まればオリンピック開催による海外旅行客の支出増加で、赤字は90億ドルまで減少すると予想している。(2016年1月27日付けエスタード紙)