政策誘導金利(Selic)高並びにインフレ指数の高止まりの影響を受けて、2015年末の連邦政府の公的債務残高は、前年比21.65%に相当する4,970億レアル増加して2兆7,900億レアルに達し、調査開始した2006年以来では最高の負債総額を記録している。
2015年の負債増加率は金利上昇の影響で前年比3.0倍に達しており、そのうち利払いは3,676億7,000万レアル、国庫庁では今年の負債増加額を5,070億レアルと予想、今年の連邦政府の公的債務残高は、前年比18.0%増加の3兆3,000億レアルに達すると予想している。
昨年12月に世界3大格付会社の一つ米国フィッチ社は、ブラジルの長期外貨建て債務の信用格付をBBB-からBB+に引き下げ、昨年9月のスタンダード&プアーズに次ぐ2社目となり、また世界3大格付会社の一つムーディーズ・インベスターズ・サービスは、現在のブラジルの信用格付は投資適格級で最低の「Baa3」としているが、格下げ方向で見直す方針であり、今年は更なる信用格付けの見直しでブラジル国債の金利上昇が避けられない。
昨年12月の過去12か月間のブラジル国債の年利は、16.07%まで上昇して危険な水準に達していると中銀の元取締役のカルロス・タデウ・デ・フレイタスは警告している。
昨年のSelic連動国債発行額は国債発行額全体の22.8%を占めて連邦政府が予定していた17%~22.0%を上回り、今年のSelic連動国債の発行額は更に増加すると予想されている。
連邦政府にとって公共負債のコントロールを容易にするためにSelic連動国債の発行比率減少を試みてきたにも関わらず、インフレ上昇に伴って収益率が上昇するSelic連動国債の発行比率が上昇してきている。
インフレ指数の上昇に伴って最も安全な投資先であるポウパンサ預金からの資金引上げが継続しており、昨年のポウパンサ預金の売り越しは536億レアルに達している。(2016年1月26日付けエスタード紙)