今月2日、エドゥアルド・クーニャ下院議長(民主運動党・PMDB)がジウマ・ロウセフ大統領に対する罷免請求を受理したニュースで、3日のサンパウロ平均株価(IBOVESPA)は3.29%急騰、レアル通貨に対するドルの為替は2.13%減少した。
ジウマ・ロウセフ大統領に対する罷免請求で、ジウマ大統領退陣の可能性など金融業界内の噂の先取りで相場を変動させる動きに結び付いたが、今後数日間の株式市場や為替市場の動向を注視する必要があるとWagner Investimentos社のジョゼ・ファリア・ジュニオール取締役はコメントしている。
サンパウロ証券取引所(BOVESPA)に上場している企業の中でも特に連邦公社の株価上昇が顕著で、ブラジル銀行の普通株価は8.40%高騰、優先株価は6.12%上昇、イタウー銀行は6.35%上昇、アンドレ・エステベス最高経営責任者(CEO)の逮捕で株価が暴落していたブラジル投資銀行BTGパクチュアル銀行は1.0%上昇している。
Bank of America Merrill Lynchのエコノミスト達は、ジウマ大統領の罷免要求は、短期のブラジル経済にとって金融市場にとってボラティリティ上昇でネガティブに働き、また財政再建策の国会での承認がさらに困難になると予想している。
フェルナンド・コロール大統領が罷免された時よりも、連立与党議員の占める割合が多いために時間がかかるとサフラ銀行チーフエコノミストのCarlos Kawall氏は予想している。
ジウマ大統領の罷免要求は、政治問題でブラジル経済がすべて停滞していたがトンネルの先に明かりが見えたように、ジウマ大統領の進退を問うことにつながると自動車部品工業会(SINDIPEÇAS)のパウロ・ブトリ会長は説明している。
自動車部品業界は2014年以降5万5000人の従業員の解雇を余儀なくされており、また現在の経済リセッションが継続すれば2016年も新たな従業員の解雇を余儀なくされるとパウロ・ブトリ会長は説明している。
ジウマ大統領の罷免要求で株価が上昇したように、ブラジル経済停滞を更新する新しい局面に突入するきっかけになることを期待すると衣類小売チェーン業界3位のRiachuelo社のフラヴィオ・ロッシャ会長はコメントしている。(2015年12月4日付けエスタード紙)