ブラジル地理統計院(IBGE)の製造業部門生産調査(PIM)によると、9月の製造業部門生産は、ドル高の為替や経済リセッションなどの影響を受けて前月比マイナス1.3%を記録している。
ドル高の為替は輸出競争力を押上げる効果がある反面、輸入部品価格上昇による製造コスト高に結び付くと産業開発研究所(Iedi)エコノミストのラファエル・ファグンデス・カグニン氏は説明、9月の製造業部門生産調査対象の13地域のうち9地域では前月比で減少している。
9月のサンパウロ州の製造業部門生産伸び率は、自動車や機械・装置セクターなどの輸出企業比率が他州よりも多いために、ドル高の為替が国内消費停滞を打ち消す効果となって前月比0.2%減少に留まる。
マナウスフリーゾーンを擁するアマゾナス州は、ドル高の為替で生産コストが上昇する家電や情報機器向けの輸入部品の比率が高い一方で、輸出比率が低いために9月の製造業部門の生産は前月比0.1%増加に留まっている。
今年1月~9月の地域別製造業部門生産比較では、アマゾナス州は経済リセッションの影響を大きく受け国内向けテレビや家電製品などの耐久消費財を中心にマイナス1.45%と大幅に減少、調査対象の13地域の平均生産伸び率はマイナス6.5%となっている。
前期同様にサンパウロ州は国内経済のリセッションの影響を受けてマイナス9.7%、前年同月比ではマイナス12.8%と2002年以降では最大の落ち込みを記録、南大河州はマイナス9.3%、セアラー州はマイナス8.4%、ミナス州はマイナス6.7%、パラナ州はマイナス6.8%、サンタ・カタリーナ州はマイナス6.4%、石油派生品生産が牽引するリオ州はマイナス5.0%、バイア州はマイナス4.0%、ペルナンブーコ州はマイナス3.8%とそれぞれ大幅な減少となっている。
しかし前期同様に鉱業セクターが好調に推移したパラー州は5.7%並びにエスピリット・サント州は11.5%とそれぞれ増加、穀物生産が牽引するマット・グロッソ州は3.9%増加、ゴイアス州は0.5%増加していた。(2015年11月11日付けヴァロール紙)