連邦政府は国会予算審議会からの早期提出圧力が増加しているために、今年の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支赤字をGDP比0.9% に相当する518億レアルに下方修正すると発表した。
また今年の地方政府(州・市)の財政プライマリー収支は29億レアルの黒字計上を予想、今年の中央政府並びに地方政府(州・市)を合わせた連邦政府の財政プライマリー収支は、489億レアルの赤字を計上すると予想されている。
今年の中央政府の財政プライマリー収支赤字518億レアルには支払いを先送りしている400億レアルに達する2014年度の粉飾会計分は含まれていない。
連邦会計検査院(TCU)は連邦政府が2014年の社会福祉関連経費などの公的銀行への未払い金に関する粉飾会計疑惑支出を公共支出に計上しないで先送りしている点を指摘していた。
連邦会計検査院(TCU)は昨年度の支出が遅延している粉飾会計疑惑の400億レアルの支払いを命じているために、昨年度の粉飾決算を一括して支払えば今年の財政プライマリー収支赤字は900億レアル以上に達する可能性がある。
11月6日に予定されている29か所の水力発電所入札では111億レアルの臨時歳入につながるが、年内に実施されなければ今年の財政プライマリー収支赤字は600億レアルに達してGDP比1.04% の赤字に拡大する。
今年初め連邦政府は今年の財政プライマリー収支黒字目標のGDP比1.13%に相当する663億レアルを設定したにも関わらず、黒字目標達成は不可能と判断して、8月にGDP比0.15%に相当する87億4,000万レアルに下方修正した経緯があった。
企画予算省レポートでは、連邦貯蓄金庫の保険部門(Caixa Seguridade)の新規株式公開は、ブラジルの経済リセッションなどの要因でサンパウロ平均株価は低迷しているために来年に先送りされると予想されている。
また、連邦政府は年内のブラジル再保険公社(IRB) の新規株式公開での臨時歳入を期待しているが、10月初めに第13回石油・天然ガス入札では岩塩層下(プレソルト)原油開発鉱区を除くブラジル全国の266区画(ブロック)入札では、総額10億レアル~20億レアルの臨時歳入を見込んでいたにも関わらず、僅かに1億2,000万レアルに留まった。((2015年10月28日付けエスタード紙)