今年9か月間の経常収支のサービス部門収支は、前年の354億ドルの赤字から17.1%減少の293億ドルの赤字に改善、貿易収支部門収支は、前年同期の19億8,600万ドルの赤字から輸入が23%減少したために88億1,500万ドルの黒字を計上している。
また今年9か月間の経常収支のサービス部門の旅行セクター収支は、ドル高の為替の影響でブラジル人の海外旅行による支出が大幅に減少して、前年同期の142億3,000万ドルの赤字から31%減少の98億600万ドルの赤字に縮小している。
今年9か月間の機械・装置類の賃貸料収支赤字は、前年同期の161億4,000万ドルから1.9%減少の158億3,600万ドルに減少したにも関わらず、サービス部門赤字の54%を占めている。
また今年9か月間の輸送セクター収支赤字は、前年同期の66億ドルから19億ドル減少の47億ドルまで縮小、前期同様に通信セクター収支赤字は17億ドルから14億ドルに減少している。
中銀の発表によると9月の海外投資家による対内直接投資総額は、国内経済の停滞や汚職問題による政治不信や連立与党との不協和音、インフラ整備関連投資計画などの不透明感増加にも関わらず60億3,700万ドルに達しており、ブラデスコ銀行予想の35億ドル、イタウー銀行予想の45億ドルをそれぞれ大幅に上回った。
ドル高の為替やサンパウロ平均株価の大幅下落によるブラジル企業の時価総額の大幅な減少、2億人に達する国内消費ポテンシャル、世界の食糧供給基地としての農業ポテンシャルや強固な金融システムなどの要因で、海外投資家はブラジルコストのリスクは避けられないにも関わらず、ブラジル企業の買収や資本参加にはチャンスとなっている。
今年9か月間の対内直接投資総額は、前年同期比34%減少の482億800万ドルに留まっており、今年の対内直接投資総額は昨年を50億ドル程度減少すると予想されている。(2015年10月26日付けヴァロール紙)