今年の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支赤字は500億レアル~700億レアルに達する可能性があり、連邦政府は黒字目標や歳出額算定基準の見直しを検討している。
連邦政府は今年の財政プライマリー収支赤字の削減のために、社会福祉関連経費などの公的銀行への未払い金に関する粉飾会計の取り扱いでジョアキン・レヴィ財務相は分割払いを主張しているにも関わらず、ネルソン・バルボーザ企画相は一括払いを主張して意見調整が必要となっている。
また社会福祉関連経費などの粉飾会計の清算による歳出以外にも、道路コンセッション入札による臨時歳入や空港などの管理運営権譲渡による臨時歳入で今年の財政プライマリー収支の赤字幅は大きく左右される。
今年初め9か月間の中央政府並びに地方政府(州・市)を合わせた連邦政府の財政プライマリー収支赤字は予想を500億レアル下回っており、中央政府の財政プライマリー収支は、連邦会計検査院(TCU)が粉飾会計と見なした社会福祉関連経費などの公的銀行への未払い金を清算すれば700億レアルの赤字に達すると予想されている。
2015年度基本予算法の報告担当者Romero Juca上院議員(PMDB-ブラジル民主運動党 )は、今年の財政プライマリー収支赤字は800億レアルに達する可能性を指摘している。
今年初め連邦政府は今年の財政プライマリー収支黒字目標のGDP比1.13%に相当する663億レアルを設定したにも関わらず、黒字目標達成は不可能と判断して、8月にGDP比0.15%に相当する87億4,000万レアルに下方修正した経緯があった。
大統領府のプラナルト宮では、今年の粉飾決算による赤字を一掃するネルソン・バルボーザ企画相の一括払いを支持しており、2016年の財政プライマリー収支は、金融取引暫定納付金(CPMF)の徴収再開でGDP比0.7%の黒字達成を目指していると予想されている。(2015年10月21日付けエスタード紙)