バンクオブアメリカ・メリルリンチの新興国の長期外貨建てソブリン格付け調査によると、ブラジルはスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)以外の米国の格付け会社ムーディーズ社若しくはフィッチ社による今後のブラジルの格下げの可能性は90%と予想されている。
今月初めに米国の格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、ブラジルの長期外貨建てソブリン格付けを「BBBマイナス」から1段階下の「BBプラス」 のジャンク級に引下げていた。
米国の格付け会社3社のうち2社による長期外貨建てソブリン債のジャンク級への引下げ調査ではトルコの可能性は60%、南アフリカは40%、インドネシアは10%とそれぞれブラジルの90%を大幅に下回っている。
米連邦公開市場委員会の米連邦準備制度理事会(FRB)は米国の8月の失業率は減少したにも関わらず、物価上昇率が目標の2.0%に届かなかったこと、中国の株価暴落による世界経済の減速懸念などで米国金利引き上げは年末まで先送りされたが、米国金利の上昇で新興国から投資金が逃避する可能性がある。
長期外貨建てソブリン債がジャンク級に格下げされた国の投資適格級への平均復帰年数は7.2%を擁しているとイタウー銀行の韓国並びにインドネシア、コロンビア、ウルグアイ、ルーマニアを対象とした調査で判明している。
投資適格級に復帰するまで10年間を要した国の公的債務残高に占める平均GDP比は70% 、現在のブラジルは63%に留まっており、来年の財政プライマリー収支の改善が投資適格級への復帰に大きな要因となっている。(2015年9月19日付けエスタード紙)