ブラジル国内経済停滞による製造業部門の生産並びに売上減少で国庫庁への歳入が大幅に減少してきており、今年の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は、90億5,000万レアルの赤字を計上して1997年以降では最悪となっている。
また7月の中央政府の財政プライマリー収支は72億2,300万レアルの赤字を計上、今年の中央政府の財政プライマリー収支の黒字目標であるGDP比0.1%に相当する58億レアル達成は非常に困難と予想されている。
7月、国会に提出された今年の財政プライマリー収支決算修正案では、今年初め8か月間の財政プライマリー収支赤字は8月に80億レアルの赤字計上が見込まれているため180億レアルと大幅に増加すると予想されている。
今年初め7か月間の国庫庁のインフレ指数を差し引いた実質歳入は3.7%減少した要因として、法人所得税(IRPJ)並びに純益に対する社会納付金(CSLL)、社会保険融資納付金(Cofins)、工業製品税(IPI)がそれぞれ大幅に減少している。
また中国経済の停滞による鉱物資源や農産物の国際コモディティ価格下落の影響でブラジルは第一次産品輸出減少による税収が大幅に減少、石油の国際コモディティ価格の35.6%下落で102億2,700万レアルの歳入減少となっている。
またペトロブラス石油公社並びに社会経済開発銀行などの利益・配当金の支払い遅れによる公社から国庫庁への利益・配当金は70.5%減少の34億4,200万レアルに留まっている。
今年初め7か月間の国庫庁の歳入総額は前年同月比4.4%減少の5,507億レアル、そのうち社会保障院(INSS)への納付金は1.4%減少の1,988億レアル、中銀は12.6%減少の18億レアル、地方政府(州・市)への分配金は3.6%減少の1,323億レアルとなっている。
今年初め7か月間の国庫庁の歳出総額は1.1%減少の3,863億レアル、そのうち社会保障院(INSS)の支出は2.7%増加の2,392億レアル、中銀の支出は6.6%増加の22億レアルとなっている。(2015年8月28日付けヴァロール紙)