最低サラリーの計算方法は過去2年間のGDP伸び率と前年のインフレ率をもとに計算され、今年7月までのインフレ指数である全国消費者物価指数(INPC)が7.42%、年末までには9.0%を突破すると予想、2016年の最低サラリーは今年よりも大幅に上昇すると予想されている。
現在の最低サラリー788レアルが9.0%以上の調整が実施されれば2016年の最低サラリーは867レアルに達すると予想されており、今年の社会保障院(INSS)による年金・恩給などの支出4,389億7,100万レアルが2016年には4,885億7,900万レアルに達するために400億レアルの赤字増加につながる。
年金・恩給受給者の70%は最低サラリー受給者であり、今年のインフレ指数が更に上昇すれば社会保障院(INSS)の赤字幅が更に拡大するとテンデンシアス社エコノミストのファビーオ・クレイン(Fabio Klein)氏は指摘している。
また2016年のインフレ指数が5.4%と予想されているために、2016年のインフレ指数を差し引いた実質支出は5.6%増加するとファビオ・クレイン氏は予想している。
今年6月に国会で最低サラリー以上の年金・恩給受給者に対する2016年以降の年金引き上げ率調整が承認、また暫定例672号による2019年までの最低サラリー調整の計算方法の延長も承認、最低サラリー以上の年金・恩給調整率が最低サラリーと同率の調整となれば年間100億レアル近い収支増加につながる。
中銀の発表によると6月の公的債務残高はGDP比63%と過去最悪を記録、2014年6月の公的債務残高GDP比55%から8.0%上昇、格付け会社は公的債務残高がGDP比70%に達すれば格下げする可能性があるために、公的債務残高を早急に抑える必要がある。(2015年8月11日付けエスタード紙)