連邦政府は5月下旬に2015年の公共投資や教育、医療プログラム向け支出699億レアルを凍結すると発表、しかし今年の財政プライマリー収支黒字目標のGDP比1.13%に相当する663億レアルは維持していた。
しかし先週、連邦政府は今年の財政プライマリー収支黒字目標のGDP比1.13%に相当する663億レアル達成は不可能と判断して、GDP比0.15%に相当する87億4,000万レアルに引き下げると発表した。
国内経済の停滞にも関わらず、公共料金の値上げなどによるインフレ圧力に対する政策誘導金利(Selic)の引上げで銀行金利の上昇並びに与信強化などの要因で、国庫庁の歳入は減少傾向の悪循環サイクルに陥っている。
製造業部門を中心とした法人所得税(IRPJ)並びに純益に対する社会納付金(CSLL)による国庫庁の歳入の大幅減少で、連邦政府は新たに86億レアルの予算削減発表を余儀なくされている。
インフラ整備に対する民間投資促進政策遅延や明確でない経済政策に対する投資家の信頼低下などによってブラジル経済の成長低迷が続くと見込まれており、また財政支出拡大および政府債務増加が想定されることなどを指摘したスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げている。
連邦政府は再度の予算凍結としてジウマ大統領の看板政策である経済成長加速化プログラム(PAC)の低所得者層向けの大衆住宅建設“私の家、私の暮らし”プロジェクトの46億6,000万レアルの予算削減を発表している。
また連邦政府は新たに厚生省向け予算11億7,900万レアル並びに教育省向け予算10億レアルのカットを発表、運輸省向け予算は8億7,500万レアル、国家統合省7億2,300万レアル、財務省4億900万レアル、科学技術省3億5,000万レアル、防衛相3億レアル、農務省2億8,720万レアル、通信省向け予算は2億7,600万レアルそれぞれカットされている。(2015年7月31日付けエスタード紙)