インフレ指数の上昇に伴って現在の政策誘導金利(Selic)が13.75%まで上昇しているにも関わらず、年末には14.5%迄達する可能性があるために、一般消費者は手数料が不要で元本保証でいつでも引出可能、最低預入金額もなく利息が付くポウパンサ預金(貯蓄口座)から金利の高い他の投資向けに預金を引き上げている。
インフレ指数の上昇に伴って実質賃金の減少並びに一般家庭の負債増加、レアル通貨に対するドル高の為替、政策誘導金利の上昇による他の投資収益率との格差拡大、クレジットの与信強化などの要因でポウパンサ預金の引き出しに拍車がかかっている。
今年上半期のポウパンサ預金収支赤字は385億レアルを計上して中銀が統計を取り始めた1995年以降では最大の赤字を計上、一般消費者のポウパンサ預金からの引出傾向を止めるためにはポウパンサ預金の金利計算変更が不可欠となっている。
現在のポウパンサ預金の金利は年利3.0%プラス参考金利(TR)となっているが、2016年1月1日からポウパンサ預金の金利は、現在のポウパン預金の年利6.17%プラス参考金利(TR)への変更が予定されている。
ポウパンサ預金の金利変更プロジェクトは、連立与党のPMDB(ブラジル民主運動党 )やDEM (民主党)の議員達が草案を作成、エドアルド・クーニャ下院議長が支持している。
ポウパンサ預金の金利変更プロジェクトでは、住宅向けクレジット金利が平均38%上昇すると連邦貯蓄金庫では予想しており、住宅販売の落ち込みに拍車がかかると予想されている。
連邦貯蓄金庫では7万5,000レアルの大衆住宅向けの月間クレジット返済額は527レアルから726レアルに上昇、9万7,000レアルの大衆住宅向けの月間クレジット返済額は762レアルから1,019レアルにそれぞれ増加する。(2015年7月8日付けエスタード紙)