最高財務責任者(CFO)を対象に世界的に実施された調査によると、ブラジル経済に対して楽観的な見方をしている財界関係者は2012年以降で最悪となり、今後、雇用と投資が一層悪化すると予想している。
財界関係者は、ブラジル経済に対して悲観的な見方を維持している。ゼツリオ・バルガス財団(FGV)とデューク大学、CFOマガジンが実施したグローバル・ビジネス・アウトルックによると、ブラジル国内の最高財務責任者(CFO)による景気の先行きに対する評価は、2015年第2四半期、0ポイントから100ポイントの評価の内35.7ポイントにとどまった。
今回の調査結果は、2012年に始まった一連の調査で、過去最悪となる水準。2015年第1四半期の調査では、CFOの景気に対する評価は40.6ポイントだった。
今回の調査では、自国の経済に対する満足度でブラジル人経営者の不満が最も高いことも示した格好だ。経済に対して最も楽観的なのはアジアで、63.1ポイントだった。アジアに続いて景気の先行きに楽観的な見方をしていたのは、アメリカ(62.9)で、これにヨーロッパ(60.4)、ラテンアメリカ(57.4)、アフリカ(44.4)と続いた。
ブラジル人CFOによる景況判断の悪化には、雇用と投資という2つの面から、悲観的な見方が広がっていることが今回の調査では示された。
今回の調査によると、労働市場に関してCFOは、今後12か月間にわたって長期雇用が6.6%縮小すると予想する。第1四半期の予想では、落ち込みは0.8%にとどまっていた。今回の調査ではさらに、一時雇用(4.2%)とアウトソーシング(9.6%)でも、同様に縮小すると予想している。
他方、投資については第2四半期に8.3%縮小すると予想しており、こちらの予想も、-0.8%を予想していた前期比で大幅に悪化した。投資の落ち込みは、研究開発(7.2%)と広報およびマーケティング(7.4%)が中心だ。
この調査の担当者の1人、FGVのグレドソン・デ・カルバーリョ教授は、「雇用と投資の見通しが悪化していることは、CFOが、景気の先行きを非常に厳しいと受け止め始めていることを示している」と指摘する。カルバーリョ教授によると、第2四半期の調査結果は、景気の悪化が当初予想されていた以上に悪化しかねないことを示している、という。「集計した数字を基にする限り、景気の後退は、我々が想定している以上のものになる」と同教授は話す。ちなみに、金融機関を対象にした中央銀行の経済動向調査「フォーカス」で金融アナリストは、2015年のGDP成長率について、-1.35%と予想している。
今回のグローバル・ビジネス・アウトルックは、世界で1,000人以上、ブラジル国内では32人のCFOを対象に聞き取り調査を実施し、6月5日にまとめられた。(2015年6月16日付けエスタード紙)